介護に付く人材が定着しない。
優秀な人材ほどやめていく。
ある介護施設のオーナーから、このような相談を頂きました。
原因の一つとして考えられるのが、給料が安いという点です。
介護職に従事する人たちは、激しく厳しい労働内容であるにもかかわらず、
手取り額は決して高くないのです。
このことは、優秀な人材を介護業界から遠ざけてしまう要因となります。
でも、収入は決まっています。
安易に給料を高くすることはできません。
では、どうしたら良いのでしょうか?
そこで、私は「分配方式」に工夫をこらしました。
頑張って成果を出す人にはある程度手厚く。
またマイペースで働きたい人にはそれなりに、という仕組みです。
要するに、高い給与や賞与を望む者には、
人よりも大変な仕事を引き受ける地位を用意したのです。
結果的に社内で棲み分けが進んでいきました。
実際、誰もが上昇志向の持ち主ではないのです。
他人と競う事が苦手だからこそ介護業界に進んだ者もいます。
一方で誰よりも努力し、誰よりも高い賃金を望む人材が存在します。
こうした社員の要望に公平に応える仕組みを持っていることが
大切だと考えます。
この従業員評価制度の導入により得られた成果が大きく2つありました。
ひとつは、一人あたりの生産性は劇的に向上したことです。
そして、もう一つは、マイペース派も途中から人間が変わった様に
努力を惜しまない人材に成長することが実証されたということです。
この体験で私は、従業員が納得した賃金制度による相乗効果は、
信じがたい程の良い結果をもたらすことを実感しました。 |
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