有料老人ホームは、二つの側面を持っています。
一つは「在宅介護」の側面。
もう一つは「施設介護」の側面です。
「在宅介護」の側面とは、健常者が利用する有料ホーム。
「施設介護」の側面とは、要介護者が利用する有料ホームです。
医療法人が運営する老人ホームとなれば、必然的に後者の
「施設介護」の側面を持ったサービスを提供することになります。
その場合、「看護師中心の運営体制」になりがちです。
この体制をちょっとだけ変えると運営が成功します。
あくまでも「介護士と看護師の立場は対等である」事を
経営陣が明確に示すことです。
例えば看護師長が意見を持ち込んだとしても、
事務長や経営陣は介護士長の立場を遵守してあげてください。
そのようにするだけで、ホーム内の雰囲気はとてもよくなります。
利用者へのサービス提供の以前に、職場の人間関係が劣悪だと、
雰囲気の悪い老人ホームに成り下がっていきます。
有料老人ホームやグループホームは、稼働率が低下すると
経営に直接的ダメージを与えます。
人間関係が乱れたホームからは、一種独特の嫌なムードが漂います。
入居を検討している見学者らもそのことは如実に感じてしまい、
入居契約を敬遠することになります。
医療現場に向いている人の中に、サービス業には不向きな人がいます。
有料老人ホームに必要とされる人材は、
「サービス業に向いた人物」であると思います。
「病院も老人ホームも、大して変わらないのではないですか?」と、
おっしゃる方もおられるでしょう。
でも、それは違います。
全く別のサービスと思ってください。
今まで培った病院のノウハウだけでは通用しません。
新しくサービス業としての老人ホームを、
経営陣は従業員と共に学び直すことになります。 |